無口な担当医は、彼女だけを離さない。
「今日夜、時間ある?」
「えと、22時までバイトです…」
「じゃあお前のバイト先行くから。ちょっと話がある」
「え、今してくださいよ」
「馬鹿、俺この後も外来予約詰まってんの。…とりあえずそういうことで」
私はそれだけ言われて診察室の外に追い出された。
えぇ…。
柊さんが私に話したいことって何?え、まさかお説教?
自分のバイト先でお説教とかしんどいからやめてほしい。
でも病院以外の場所で柊さんに会えることを嬉しく思う自分もいた。
この気持ちは何なんだろう…。