爽やかイケメンと噂になってもクールなイケメンが好きなのです。
昼休み、大冴はトイレから戻る途中に中学の同級生の女子から声をかけられた。
「ねえねえ、瞬弥くんて彼女できたの?しばらくいなかったじゃない?
同じクラスの人らしいね、昨日デートしてたって聞いたよ
同中だからさ、色々聞かれるんだよね、大冴くんも聞かれない?」
一気に話しかけてくる。
「いや」
「ほんと?今度教室に見に行くって友達とか言ってたよ」
「迷惑だよ」
「そっか、じゃあ友達に言っておくよ
私は大冴くんの方がタイプだから、今彼女いる?」
「答える必要はないかな」
「相変わらずだな〜、まあそこがいいんだけど……あっ、時間ないからまたねー」
だからどうだっていうんだよ
タイプって何だよ
昼休みの話といい、西の話といい、何で俺は
こんなにイライラしてんだ?
大冴?と西に呼ばれて大冴は歩き出した。
落ち着け、これから部活、今週は強化練習もあるし
「ハッ、何時?」
菜摘はカバンを枕にして席でウトウトしていたみたいだ
「あ〜あ、帰ろ」