幼なじみの外科医と密なる関係~甘やかな結婚生活~
「……だからね、瑛ちゃんは瑛ちゃんのまま、スーパードクターとしての瑛ちゃんも大切にしてね。その傍らで私の事も気にしてくれたらそれで良いから」

「第一優先にする、とは言えないが、陽菜乃の事はこの世で一番に大切にします。神様に誓います」

「はい、私も瑛ちゃんを信じます」

私達はお互いに小指を差し出して絡めあった。子供の頃も指切りげんまんの約束をしたよね?

それは何の約束だったのか、今は思い出せない。

「……覚えてる?陽菜乃がまだ小学生の低学年の頃。りっぱなげかいになったら、およめさんになってあげる。おむかえきてね、って手紙をくれた事」

「な、何なのその恐ろしい内容の手紙は……!私、そんな事を書いたのかなぁ?」

「ははっ、やっぱりね、忘れてると思ったよ。それで、その時に"約束するよ"って言ったんだ」

幼い頃の約束、本当に迎えに来てくれた王子様。
私は世界一幸せなお姫様であり、奥様でもある。

瑛ちゃんはそんな昔の事を忘れずにいてくれた。それだけで私は幸せだよ。
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