幼なじみの外科医と密なる関係~甘やかな結婚生活~
私達の宝物
無事にハネムーンに行く事が出来た私達。綺麗な海に癒され、沢山楽しんで来た。

夢のように過ぎて行った日々だったが、旅行中についに瑛ちゃんに胃のムカムカがバレてしまった。瑛ちゃんが一緒にお酒を飲むのを楽しみにしていたが、どうしても飲む気になれなかった。何故なら、次の食事までに時間が開きすぎて胃酸が出過ぎて気分が悪くなったから。

一連の流れを説明し、帰国後に病院に行くように促される。私はやはり、何かの病気なのだろうか?

「わぁ、鷹司先生の奥さん? 初めましてー」
「可愛い! 幼なじみだったって本当ですか?」

瑛ちゃんが勤めている総合病院に行くついでに、届いたばかりの新婚旅行のお土産も届けに来た。披露宴では見なかった顔ぶれだ。左胸には研修医のネームを付けている。

総合病院内は午前中の診察が終わり、閑散としている。帰って行く方々と検査結果を待っている方が僅かにいるだけだ。

瑛ちゃんが在籍している外科に届けに行くと、他の先生方の餌食になる。囲まれて質問責めに合いながら、キョロキョロとしながら瑛ちゃんを探すが見当たらない。

「貴方、鷹司のお嫁さん? 急遽、オペに入ったから相手しててって言われた。お昼食べた? おいで、病院内のカフェに行こう」

「えっ、えっと……」

「私? 私は望月、脳外科医よ。鷹司の同期だから安心して」

急に目の前に現れた背が高く、髪型も黒髪のサラサラロングなモデル体型の美女は私の手を引き、無理矢理に外科を連れ出した。部屋の中からは「もっと話をしたいのに!」とブーイングが聞こえたが、女医さんの望月さんに睨まれたら大人しくなった。

歩くの早い……!

望月さんの後を必死で着いて行こうとするが、中々追いつかない。カツカツと響くヒールの音が格好良く、スタイルの良い後ろ姿に惚れ惚れしてしまう。

「アイツら皆、女に飢えてんだから、捕まったら最後、ずっと囲まれて話し相手をさせられるよ」

「そ、そうなんですか……」
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