お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
第三章 契約結婚の真意
まどかは妊娠を黙っていられず、龍斗に打ち明けた。

「実は私、妊娠中なんです」

龍斗は一瞬頭が真っ白になった。

「だから、薬は飲まない方がいいと思うので」

「そうか」

「すみません」

「いや、大丈夫だ、入籍は済ませたのか」

「まだです」

「俺、余計なことしたのか」

「えっ」

まどかは龍斗の言葉を理解出来なかった。

「まどかはこれから母親になるんだよな、奴と結婚して家庭を作っていくんだよな、
俺、勝手にお前を連れてきて、ごめん」

「あっ、大丈夫です、どうせあのアパート出ようかと思ってましたから」

「どう言うことだ?」

龍斗はまどかの言葉の意味がわからなかった。

「私、一人でこの子を生んで育てようと思ってます」

「だって、奴の子供だろう、責任取らせろよ」

「違うんです、だから一人で」

「誰の子供だ」

「社長の知らない人です」

その時、龍斗はもしかして自分かもと思い始めていた。

「まどか、子供の父親、俺だよな」

「違います」

まどかは力強く答えた。
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