この契約結婚、もうお断りしません~半年限定の結婚生活、嫌われ新妻は呪われ侯爵に溺愛される~

契約結婚お受けします


 西日が少し眩しい二人っきりの部屋で、その言葉は告げられた……。
 オレンジ色の光に照らされた、艶やかな銀髪。
 吸い込まれそうな北の夜空みたいなコバルトブルーの瞳。

 私の好きな人。ディル・サーベラス様は、無表情だ。残念ながら、いつも無表情なのだけれど。

「ルシェ……。申し訳ないが、この結婚は、君から断ってもらえないか」
「ディル様、それは……」

 一方、目の前にいる私は、ごく普通の茶色い髪に、よくある緑の瞳をしている。
 可愛いと言われることはあるけれど、美人かといえば人並みといわざるをえない。
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