麗しの薔薇
「どうしたんですか?天さんから連絡してくるなんて、珍しくて…」
電話主は、天さん。
この人はいわば私の師匠で、情報屋としての技術を教え込み、私を救い出してくれた恩人だ。
出会った頃から世界一の情報屋と呼ばれていて、この人にはどうやったって敵わないと思う。
「そうだよな…連絡できていなくて申し訳ない。ルビーなら生活の方は問題ないとは思うが…ひとつ気になることがあってな。」
連絡がないのは、信用して貰ってる証だからいいんだけど……気になること?
過去の出来事などを振り返るが、天さんから連絡があるくらいのこと思い当たらな────いや、たった今あった。