偏差値高めで恋愛未経験の私が隣の席の男の子に溺愛されるお話〜春編 Spring 〜

今までの恋 side翔央 ~Love so far~

私には今まで4人の彼氏がいた。


すべて小学生や幼いころのだったから、大人からみれば、遊びの延長線上だったかもしれない。


けど、ちゃんとそいつらのことは好きだった。


1人目は 亮太《りょうた》


こいつとは幼稚園の時に付き合ってた。


幼稚園の話だから、相思相愛だったというほうがいいかもしれない。


亮太とは不幸にも小学校の区域が違った。


自然と私たちは互いのことを忘れていったのだ。


でもいいやつだった。


私のことをどんな時も助けてくれたし。


でも、根っからのサッカーバカだったなぁ。


2人目は 碧《あおい》


そう、あの如月と名前が同じなのだ。漢字は違うが。


まぁそんなことはどうでもいいのだが。


碧とは小学校低学年からだったなぁ。


まぁこれも相思相愛だったっていう方が正しいと思うけど。


でも結局、碧とは友達の方が関わりやすくて別れちゃったなぁ。


所属してるダンスチームで全国3位とかになっててすごかったなぁ。


私とか友達みんなにダンス教えてくれてて優しかった。


3人目は 健琉《たける》


こいつは最低なやつだった。


小学校5年生あたりに付き合ってたけど、4股かけてた最低野郎。


イケメンで賢くて、運動神経も抜群だったけど、性格がだめだった残念なやつ。


4人目は 悠央《はると》


こいつとは小学校6年生のときに付き合ってた。


5年間クラスが一緒で一緒に帰ってて、告られたから付き合った。


優しいし、話し上手で面白いやつだった。


けど、だんだん冷めたのかLINEも返ってこなくなって、


おかしいなと思って友達に聞いたら


『あ~、あいつスマホ変えたよ?連絡先変わってるんじゃね?』


って言われてびっくりした。


新しい連絡先も教えてくれないならもういいやって思って別れた。


これが私の今までの恋。


正直、男見る目は全くなかったと思う。


でも、今はすごく幸せ。


だって実琉がいるから。


実琉は私と小学校が一緒だった。


けど、そんな素振りなんて微塵も感じなかったから、正直びっくりした。


中学校が一緒になるというのを卒業式で聞いたときに、


『へ~、そうなんだ~。』


程度にしか興味がなかった私。


挨拶だけしとこうかな、と実琉に声を掛けたら、


『あ、あのっ!俺、桧山さんのことが好きなんだけどっ、つ、付き合って、くれませんか?』


開口一番、そう言ってきた。


もちろん私はびっくり。


しばらく間抜け面をしていたと思う。


そんな私を見た実琉は、押しが足りないと思ったのか


『俺は、小1からずっっっっっと好きでした!!!』


って大声で言うから、みんなに注目されて公開告白みたいになってしまった。


このままここでふったら傷つくだろうなぁと思い、


『なら、明日一緒に出掛けよ。それで決めるわ。』


と言った。




その翌日。


実琉とのデートは、今までで1番楽しかった。


理由は、必ず私を優先してくれる優しさと、実琉の包容力がすごかったから。


顔と賢さはほぼオプションのようなものになっていた。


それくらい、性格が完璧だったのだ。


初めは詐欺じゃないかと疑ったけど、落とし物をした女性に拾ってあげたりとか迷子の子どもに優しく接していたりして、


この人の性格は本物だと確信したのだ。


それから実琉と付き合って、中学校が始まるまで一緒に春課題をしたり出掛けたりした。


今は楓織と如月と実琉と私で学校での生活を共にしてるけど、すごく楽しい。


実琉と出会えて幸せだなぁって思ってる。

< 33 / 39 >

この作品をシェア

pagetop