秘めたる想いと永遠のバディ
強制連行
今の私は、まるでアウシュヴィッツ強制収容所へ運ばれるアンネ・フランクの心境だ。

あんな日記を書いたりしなければ、こんなことにはならなかったのだろうか。

向かう先は、私にとっては地獄としか思えない。

「よかったわね、七海学園高校に合格できて。これであなたもまともな人間になれるはずよ」

私をアウシュヴィッツ…もとい、七海学園へ送る母が、冷ややかな笑みを浮かべながら言う。

まともな人間って何…?

私は、ずっと真面目に生きてきたつもりだ。

それなのに、こんな言い方をされるなんて。
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