秘めたる想いと永遠のバディ
告解のように
一方、寮生活はというと…。

夕飯だけは、ユキオと部屋で食べることが大半である。

と言うのも、普段はお互い好き勝手にやっているから、せめて夕飯の時ぐらいは秘密のバディとしてコミュニケーションをとろうと決めていた。

基本的には他愛ない話が多いが、ミサや修道院について尋ねると、ユキオは嬉々として饒舌に語る。

俗世に全く未練がないどころか、一日も早い修道院行きを願うユキオは、私の感覚では不思議だが、そういう人生もいいのかもしれないと思う。

「オリエ、なんだか最近、嬉しそうだよね」

ユキオに言われ、急に罪人のような気分になる。

「仲の良い女の子ができたみたいじゃない?」

そう畳み掛けてこられるから、尚更だ。

「な、何が言いたいの…?」
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