月見草とアネモネ。
オレンジ色のゼラニウム

スクリュードライバー

「さぁ、今日もログインしよ〜!」ゲームにログインすること。毎日の変わらぬ日課。(…ん?個チャ(個人チャット)来てる…)
「こんにちは!」(おっ…いい人そうだ!返信しよう…)
「こんにちは〜!」
何も気にしていなかった。まさかああなるとは誰も思わないだろう。初めて意味を理解した。
恋は落ちるものだ。
私には彼氏がいるのに…。


「そういえば、なんて呼べばいいですか、何歳なんですか?」
「26歳だよ。なんとでも呼んで笑」
「なら、私は高校生だからお兄ちゃんで!私、お兄ちゃん欲しかったんです笑笑」
「ほんと?なら"お兄ちゃん"は、ねねって呼んでいい?」
「はい!もちろんです!!」
人と話すのが好きな私は、話上手な彼とすぐに仲良くなった。
「ねねって、えっちなことするの?」
「えっ?やめてくださいよ〜!私まだ未成年ですよ?笑笑」
あの日から2週間後、私はお兄ちゃんが変態なことに気づいた。ただ嫌じゃなかった。なぜなら私も変態だから。友達に隠しているだけだから。
この日の会話は下ネタが多かったように思える。

お兄ちゃんは、私に安心感を抱かせてくれる人だった。あまり人に心を許さない薄情な私だが、何故かお兄ちゃんだけには心を許せた。
「そういえば、ねね。彼氏いるの?」
「それが…先日別れたの…」
「え?どうして?」
「私が恋が分からなくなったの。だから、申し訳なくて…。お兄ちゃん、相談乗ってくれる…?」
「うん、もちろん。なんでも聞くよ。」
そこからだろうか。私がお兄ちゃんに恋したのは…。依存したのは…。
人は弱い時に出会った人に依存するようだ。特に恋愛において。
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