極上パイロットはあふれる激情で新妻を愛し貫く~お前のすべてが愛おしい~
休日明けの早番では、早朝の到着便から担当した。

座席テーブルの故障を修理したが、ほかは異常なし。

離陸を見守ったあと、一旦オフィスに戻った。


「だから、いちいち泣くな。これだから女は面倒なんだよ!」


そんな罵声が耳に飛び込んできて顔が引きつる。

先日嫌みをぶつけてきた矢野さんの声だったからだ。


「どうしたんですか?」


眉間にしわを寄せて遠巻きに事態を見守る先輩に尋ねた。


「それが、臼井(うすい)の体調がよくないらしくて、早退を申し出たら、来た早々帰るなんてと矢野さんが」

「臼井さん、顔が真っ青」


臼井さんはひとつ年上の女性。

彼女は航空系の専門学校を卒業しているため私よりずっと知識があり、いろいろ教えてもらっている。

真面目な人で、早退を申し出るなんてよほどのことだろう。

顔色の悪さがそれを物語っているのに、矢野さんの言い方はさすがにひどい。

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