ラスト・クリスマス
前からずっと、意図的にそれを考えないようにしていたが、どうしてもそう考えてしまった。

失恋の傷なら、自分でも気づかないうちに、すっかり癒えている。

もう、出逢った頃のように、大和の前でべそをかくこともなく、いつも笑ってばかりだ。

この人だけはなくしたくない…ずっと一緒に居たい。

しかし、私の一方的な想いで関係が壊れるのは、もっと怖い。

初恋ではないのに、こんな切なさは初めてだ…。
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