ラスト・クリスマス
「大和もそう思ってくれてたなんて…」

「そうじゃなきゃ、こんな風にいつも一緒に居ないよ」

少し照れながら、互いを見つめていた。

「自分で、1年は恋しないって言ったくせにね…。私、とてもクリスマスまで待てなかった」

「せっかちさんだな。でも…そういうところも全部、可愛くて好きだよ」

結構、甘いことを言うのだと、また大和の新たな一面を見た。

玉砕覚悟だったが、告白して本当によかった。

大和がクリスマスに告白してくれる予定だったとはいえ…自分から勇気を出して告白したことで、ほんの少しだけだが、自分を好きになれた気がする。
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