俺をモデルにしてくれよ!?…可愛い系男子の願い…
緋彩は、自分より身長が高くて頭から足元まで常に綺麗にしている。

元々小さな時から整っていた顔立ちは、日本女性より、遥かに超えて群を抜いていたーー。



色素の薄い栗色の髪は、地毛なのに綺麗で艶があり、生まれつきのくせ毛は
クルクルの程よい巻き髪。

ぱっちり目に、ぷっくりとした唇。

緋彩は、モデルになるのが当たり前なぐらい
備わっていたんだ。

初めからーーこうなるって分かっていた。
14歳の時、街中で声をかけられ
初めは怪しんでいたが、怪しい仕事ではなく
純粋なモデル事務所だったことから……


「ひな!!
私、モデルやって見るね!!」




14歳の夏………:



君がモデルになるのを決意したあの日。



俺だけの緋彩が



みんなの緋彩になってしまった……。

あの日………




「頑張れ、緋彩」





励まして見送ってしまったことを後悔した。



だって…………










今まで一般人だった緋彩の隣を歩く俺に




もう"違和感"しか、感じないから………。




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