Triangle Love 3 ~ Close to you ~
大事な話が済んだ俺達は、軽く雑談を交わした後に店を出た。

家に帰ろうと、横に並んで歩き始めた。

一緒に同じ帰り道を歩くのは、もう何度目になるか分からない。

そんな帰り道のこと。

『もしもさ。イクヤの誕生日…。』

『な~に?』

『…いや。その…。頑張れ。』

『ふふっ。ありがと~!』

気が緩んでいたせいかもしれない。

俺は今、とんでもないことを口走ってしまいそうになった。

もしイクヤに振られたら、俺と付き合わないか?

なんて。
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