Triangle Love 3 ~ Close to you ~
12月5日の放課後。

2人でよく一緒に行く、行きつけのカフェで待ち合わせ。

カフェの入り口付近で待っていると、いっくんがやって来た。

『あ、ナナミちゃん。久しぶり!ごめんね。メッセージ気づかなくて…!』

『大丈夫だよ~…。』

わたし達は店内に入り、注文をしようとカウンターの前に立った。

『本当にごめんね。何食べたい?何でも好きなもの頼んでよ!』

『うん~…。ありがと…。』

『お待たせ致しましたー。』

店員さんから商品を受け取って、テーブル席に座った。

しばらくの間、ケーキを食べながら軽い雑談をした。

話している途中、いっくん嬉しいことを言ってくれた。

『ナナミちゃん、もうすぐ誕生日だよね?誕生日会をしよう!』

『…!』

『今年の僕の誕生日は盛大にお祝いしてくれたから。その分、僕もしっかりとお祝いをしたいんだ。』

『いっくん…!ありがと~!』

ここ数日は元気がなかったんだけど、元気が出てきた。

嬉しい気持ちでいっぱいになった。

『じゃあ段取りを決めよう!…あ。ごめん。誕生日の当日は妹を病院に連れて行かないといけないんだ。』

『うん〜。』

『申し訳ないんだけど、誕生日の前日にはなってしまうんだけどね。明日…お祝いでもいい?』

『いいよ~。』

『決まり!』

誕生日会の日程を決めた後、2時間くらいカフェでおしゃべりをした。
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