溺愛×ミッション!①~エリート学園の超モテスパイ男子たちに溺愛されちゃってます!
あせった私は、とっさに適当なことを言ってごまかした。

「そ、それはっ、たまたま落ちるところが見えたから……」

だけど、ソウくんはなにやら不可解そうに眉をひそめたかと思うと。

「でも今お前、それより前に俺に声かけなかった?」

「えっ……」

「落ちる前から分かってたみたいに見えたんだけど」

それは、明らかに今の私の行動が不自然だと疑っている様子だったので、ますますギクッとして、冷や汗がにじんできた。

ど、どうしようっ。なんで……。

今のでもしかして、感づかれちゃったのかな。力のこと。

ソウくんって、意外とするどいタイプ?

だとしたら、これ以上いろいろ聞かれるとまずいかも……。

そう思った私は、あわててその場にサッと立ち上がった。そして、

「き、気のせいですっ!」

それだけ言い捨てると、逃げるようにその場を駆け出して。

「あ、おいっ!」
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