私が愛した人は…
これにしよう。

寒色系のパステルでモノキニビキニ。

似合うか分からないけど…。

上に何か羽織たかったけど、ないので諦めた。

私は着替えて、四條さんが待ってるプールサイドまで行った。

「鈴。こっち」

ビーチベットに座っていた。

四條さんも水着に着替えていた。

上着てないから、目のやり場に困る。

それに、鍛えあげられた身体。

「どうした?」

「いや、どこ見たらいいかわからなくて…。カッコよくて…」

「ありがとう。鈴も似合ってるぞ。プール入るか」

四條さんは、浮き輪を取りに行った。

その時、背中に大きな刺青がみえた。

龍の刺青だった。

「鈴。浮き輪」

「ありがとうございます。刺青、初めてみました」

「悪い、刺青入ってる事言ってなかったな。隠すの忘れてた」

四條さんはビーチベットに置いてた上着を取り羽織ろうとしてたけど、私は上着を握った。

「綺麗ですよ、刺青。私の前では、隠さないで下さい」

「ありがとな、鈴」

四條さんは上着を着るのをやめ、プールに入った。

久々のプールだ。

中学以来?

「私、学校の授業以外でプール入ったの初めてです」

「そうなのか?」
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