酸素と水素

プロローグ




大我『ねぇ、知ってる?』



俺が、中学1年生だった頃のお話。



大我『酸素ってさ、酸素だけで燃える性質はないのに、他が燃えるのを手伝うことはできちゃうんだよ。』

北斗「なにそれ?」

大我『要するに、自分自身が燃えることはできないけど、他の子が燃えるのを助けることはできる。みたいな感じ』

北斗「他人優先ってこと?」

大我『…そうかもね?笑』

北斗「なら、酸素以外はどうなるの?」

大我『思い当たるの言ってみてよ。』

北斗「ん〜、じゃあ … 水素…?」

大我『それが、水素は酸素と反対でね!他の子が燃えるのは助けられないけど、自分が燃えることだけはできるの。』

北斗「へぇー、水素って最低なんだ。」

大我『そういうことなのかな、?(笑)

でもさ、気体ってなんで昔から存在するんだろうね。』

北斗「えぇ、それって科学?」

大我『俺はね、哲学的に考えたいかな。地球がなぜ生まれたのかみたいな』

北斗「難しい…」

大我『そりゃあね(笑)』

北斗「考えたって謎が深まるだけじゃんー」

大我『それはそうだけど、』

北斗「だから無理!!」

大我『でもさ、未知の世界の事考えるって楽しくない?(笑)俺は好きだな〜』

北斗「…大我が好きなら…俺も好き。」

大我『え?笑』


北斗「んね、たいが?」

大我『はーい』

北斗「俺さ、永久できるかな、?」

大我『そりゃあ、もっちろん。』

北斗「本当に?」

大我『まぁ、俺が頑張ってるからね!!俺に逆らうものはないっ!っていうし?笑』

北斗「うん…。」

大我『でもね、北斗には必ず酸素になって貰わないといけない。』

北斗「酸素、か…。」

大我『…そう。』

北斗「てことは、俺は今、水素ってこと?」

大我『それは北斗の心に聞かないと。俺には分からないな(笑)』

北斗「自分の心か…。 あ、 大我は水素?」

大我『んー、(笑) 俺はいま絶賛酸素中だよ』

北斗「え? 大我が、?」

大我『まぁまぁ、そこら辺は気にしないでさ。そうだ!ちゃんと約束してよ??』

北斗「うん、わかった…」
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