私の人生を変えてくれた人

「大丈夫じゃないから」

後ろから下山先生の声がした
どうやら追いかけてきたらしい

だから私は先生のことを睨んだ

「大丈夫だから
 帰ります」

「お願いだから待って…!
 頼むから…」

そんなこと言われても無理だよ…

そして腕を捕まれた

「離してください」

「ごめん
 それは無理
 離したら逃げるだろ?」

「それは!」

もう辛い思いはしたくないから…
思い出したくないの…!

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