fantasista 3 ー永遠にー





柊はタクシーの後部座席に倒れ込んで、時折うめいている。

そんな柊に、心の中でごめんと謝った。

柊は後輩マネージャーたちを牽制してくれたし、何よりあたしの近くにいたそうだった。

あの時とは全然違うことくらい分かっていた。




「ごめんね、みどり。

同窓会の時も謝ったけど、何回でも謝らせて欲しい。

みどりはあたしの友達だったのに……マネージャーに誘ったのもあたしなのに、何してたんだろう」




あの時は辛かった。

あたしはどうしてサッカー部に居続けるんだとさえ思った。


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