fantasista 3 ー永遠にー



それから……林は去っていった。

俺と目も合わさずに。

林に嫌われたと思った。

でも、そんなのどうでも良かった。

それよりも悔しかった。

俺の体はみどりだけが見ていいはずなのに、他の女に見られたなんて。



泣きそうになりながらそうみどりに言ったが、


「あんた、今さら何言ってんの?」


みどりは鼻で笑った。


「今さら純粋ぶってももう遅いよ」



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