fantasista 3 ー永遠にー
凪君は童顔の可愛い顔で、切なそうにあたしを見た。
可愛い顔のせいもあり、弟にしか思えなかった凪君は、今は柊みたいな立派なアスリートになっている。
凪君は告げた。
「でも今は、俺に山形先輩は奪えないと思います。
柊さんが人が変わったように山形先輩を大切にしているし、俺の出る幕はないなぁと思いました」
そんな凪君に、ごめんと謝る。
ごめん、あたしにも柊しかいない。
柊と会えないだけで、こんなにも頭の中が柊でいっぱいになるんだ。