fantasista 3 ー永遠にー



おまけに……



「戸崎柊、いるかなぁ!」


近くの女性たちの会話が聞こえる。


「戸崎かっこいいよね!

実物見てみたいなぁ」



そう、忘れていた。

柊はいわゆるイケメンで、今は日本代表だなんて凄すぎる付加価値が付いてしまった。

しかも、日本中が見守る試合で、逆転シュートを決めた。

やっぱり身分不相応だと感じる。

もしあたしが柊の妻だと知られたら、彼女たちは凄い目であたしを見るかもしれない。

オトコオンナのくせにつけ上がるな、なんて。



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