fantasista 3 ー永遠にー
「あんた、今年はいくらだったの?」
脱力して聞くと、奴はドヤ顔で答える。
「二千万」
二千万……
それだけでもくらくらする。
そんなにお金があれば、あたしは働かなくてもいいじゃん。
むしろ、どうして働いているんだろう。
「だから言っただろ、金は心配するなって」
黙るあたし。
「親父の遺産もたんまりあるし」
「あんたのお父さん、殺さないでよ」
ため息混じりに答えていた。
これでますます、柊はあたしとはかけ離れた存在になってしまった。