イブは、私だけに甘い?!
貴様side
俺の名前は、蒼羽貴様。この学校の3年生だ。
俳優業をしている。
将来は、業界で働くこと…だろうな。
「きゃーーー〜♥️蒼羽く〜ん!」
また、始まった…本当、ウザ。
俺は逃げるように教室を後にした。
どこか、落ち着ける場所はないかな。
と、ふと外を眺めたとき、ちょうどいい小屋を見つけた。
(あそこなら、寝る場所もあるだろう)
俺は、小屋へと向かった。
ん?誰かここを利用しているのか?
まぁ、いい。
眠い。
俺は近くのソファーで寝っ転がってそのまま眠りに着いた。
目を覚ますと…モデルの寧々がいた。
(チッ、女かよ…でも、コイツ…人馴れしてなさそうだな。仕事は、こなせんのに)
コイツと1度話がしたかったからちょうどいいか。
俺は、寧々に話しかけた。
まぁ、そんなこんなで時間になった。
俺と寧々は、目的が同じだから、寧々の後について行く。
校門の前。
車が止まっている。寧々のマネージャーなんだろう。
一応、挨拶でもしとくか。
「こんにちは」
「あら、蒼羽くん」
知っているんだろっと思ったが、やっぱり知っていたか。
でも、俺の本性にはまだ、気づいてないみたいだ。
複雑…
寧々のマネージャーと軽く挨拶をし寧々と一緒に仕事場に向かう。
俺には、この業界に隠していることがある。
それは______、俺が〝女〟ってことを……
それと、もうひとつ……胸の大きな傷を。