陛下、たとえあなたに「ぼくらの間に愛などない」と宣言されたとしても、事故死する運命を避けることが出来なくても、私はあなたを愛し続けたいのです
 管理人は、いつも無気力無関心なわたしが興味を持ったということで大喜びした。そして、すぐに教えてくれた。しかも、絵まで描いてくれて。

 その絵はうまかった。だから、図書室から本を借りずにすみそう。

 彼にはお礼を言った。

 嘘をついて心苦しく思いながら。

 いっしょに行って説明しますという申し出に、丁重に断った。

 そして、お礼を言って管理人に別れを告げた。
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