余命1年の人生
そして迎えた体育

ケガしないようにしっかりと準備運動もして、チームを組んで始まったバレーのゲーム戦

「琴美ー、シュート!」

「おりゃー」

ジャンプをして相手のコートへ投げ入れたバレーボール

コートにはみ出るくらいのシュートを放っていたようで、相手チームは放心状態になっていた

「もう〜、琴美なんでも出来すぎだよ〜、スポーツだけは」

「コラコラ、失礼でしょ?まぁたしかにほかは…まぁ…」

あははと本当のこと言われて私は苦笑いするしか無かった

でもこんなことくらいで怒る私ではない

「うわっ、凄いよ。男子のチーム」

クラスの女の子の一言で、女子たちはいっせいに入口に近い男子の方を見た

男子もバレーだから、顔を向けてみると楓と鮫島くんが対戦してるところだった

あ、楓、シュートはなった

その瞬間瞬く間に叫び出した鮫島くん率いるバレーチーム

楓もバレー得意だもんね
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