余命1年の人生
「あなたは誰ですか?」

そう問いかけて見たけれど、反応はなかった

「琴美、あなたが眠りについてどのくらい時間が経ってると思う?」

「えっ、と、まる1日とか2日?」

私がそう答えたけど、男性は首を横に振った

「起きて、琴美の周りにいる人に聞いてみるといい。驚くよ」

私の目の前にたってる男性は少し若く見える

「琴美、お父さんはずっとおれが亡くなってからもずっとこの世界で琴美の成長を見てたんだよ」

その男性はお父さんと名乗った

もしかして

「誠司って名前のお父さん?」

「はは、そうだよ」

「お父さん」

お父さんは私の頭を優しいて付きで撫でた

その仕草諸共お父さんだった

私は終わりのない夢の中でお父さんにすがりついた
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