余命1年の人生
私はお礼を言ってから保健室を出た

「グループチャットで盛り上がっちゃったね」

「うん、でも斉御司くんって面白い人なんだね〜」

「確かにな、あ、斉御司じゃねえか」

私たちの目の前から遅刻寸前の斉御司くんがいた

「おぉ〜、綺菜実に由比に有栖じゃねぇか!つーか綺菜実、膝どうした?」

靴に履き替えた斉御司くんが私の怪我に気がついた

「あー、学校来る途中転んじゃったんだよね。それでさっき治療してもらったんだ」

「そうだったのか!俺もさっき起きたらさー、びっくりしたぜ8時前だったし」

「私もそのくらいの時間に起きたよ?お兄ちゃんがいてくれたから良かったけどね」

智宏くんも寝るのも起きるのも遅かったんだね

というか本当に兄がいてくれて助かった

私今頃、チャイムがなってから教室に入ってたよ
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