余命1年の人生
その日の夜

「琴美ちゃん具合はどうかな?」

あ、拓弥先生

「さっき、達哉と何話してたの?すごく楽しそうな声が廊下まで聞こえてきたよ」

えっ、なんか恥ずかしい

私は照れ隠しで顔が赤くなってきてるのがわかった

「まぁ話せてるってことは元気になってきたってことだからね?」

あ、そっかよかった

「この点滴が効いてきたってことだね」

「まぁ、明日の検査次第では明日のお昼頃には退院出来ることになってるから、今日はよく寝てね」

先生と軽く話をしていると消灯時間を迎えたから、私は明日に備えて寝ることに

その日も夢を見た

ふわふわ白い雲の上を白いワンピースを着て歩いている夢だった
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