余命1年の人生
「お母さん、ただいま〜」

私は恐る恐るリビングに足を踏み入れる

「あら、琴美じゃない。退院今日だったのね?」

お母さんを驚かせるため、普通ならありえない、わたしは退院日のことを、内緒にしていた

「うん、あ、友達連れてきた」

私は玄関で待たせてる鮫島くんに、家の中に入るように促した

「えっ、まあ達哉くんじゃない。まぁまぁ」

お母さんもお兄ちゃんも鮫島くんのことは知ってるんだ

「同じクラスで、私の隣の席なんだ」

「そうなの〜?まぁ、こんな背が高くなって、昔よく遊びに来てたのよねー」

鮫島くんはお母さんに気がつくと頭を下げた

「鮫島 達哉です。苗字は変わって『鮫島』になりました」

お母さんは鮫島くんをリビングのソファに座らせた

ただ荷物を置きに来ただけなんだけど…、これはどういう光景?
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