いつも側に

私は、芭月とのそんな生活に
絶望を感じていた。

修復も頑張ったつもり
独り合点かもしれないが。

芭月が暮らしやすいように
身の回りや食事に気を使い
たまの休みには散歩に誘って
宏香と一緒に過して貰ったり
実家に帰省する時も声をかける。

10回に一度位は
嫌嫌でも応じてくれたが·····


そんなにまでやらないと
いけないものなのか
そんなに気を使い
頼み込まないといけないのか
と、思う様になっていた。


そんな日々の中
宏香が、夕方熱を出し救急外来に
運んだ。


その日も芭月は仕事に行っていて
携帯を何度もならずが
繋がることも折り返しかかる事もなく
私は、タクシーで宏香を
病院へと連れて行った。

宏香は、突発性発疹だが
高熱ではなかったので
点滴だけをされて
「掛かり付けの先生に
明日診て貰って下さい。」
と、言われた。

点滴をされて少し顔色の
良くなった宏香を見て
ホッとした。

だが、この間も芭月から
一番も連絡はなかった。

一分でも、一秒でも
連絡を取る暇さえもないのかと
トイルや食事もしないのかと
苛立ちさえ湧く

これも、私の我が儘なのだろうか?
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