麻衣ロード、そのイカレた軌跡❶/咆哮
その2
麻衣


「…北田さん、じゃあコレ、私のおじさんがやってる美容院の住所と電話番号だから」

『わー、Kさん、ありがとう💖早速、週末に行ってくるよ~。やっぱ、せっかく高校生になったんだから、髪くらい染めなきゃね。キャハハハ…。ああ、でさー、今度から下の名前で呼んでもいい❓」

「うん、まあ…」

『じゃあ、カオリちゃんだから、カオリンってのはどう?』

「ええ、いいわ…。なら、私も久美ちゃんって呼んでもいいかな?」

『モチだよ❣ヘヘ…、まあ、これからよろしくね~~』


...


『…えーと、あなたはEさんだったよね❓そのミッキーのメモ帳、私のと違うけど、かわいいね~~』

「うん。私のいとこのお姉ちゃん、ディズニーでバイト始めたんだ。そんで、買ってきてもらって‥」

『へー、いいいなあ~』

「今度、またもらったら、久美ちゃんにあげるよ」

『本当ー❓やったー!ならさ、私もそん時は何か交換にね…。そうだ!Eさん、甘いもの…、和菓子とか好き❓』

「うん、大好きだよ。大福とか…」

『そうか!なら、私の近所でおいしい和菓子屋さんあるから、ミッキーのノートもらったら、買ってくるよ。ちょうど来月まで使える割引券有るから。ああ…、でも来月じゃあ間に合わないか…』

「ううん。お姉ちゃんに言えば、ノートくらいはすぐ…。えっ?メモ帳じゃなくて、ノートがいいの、久美ちゃん?」

『アハハ…、ゴメン。安い方でいいよ。どっちでも』

「はは…、じゃあ、なるべくノートってことでね」

『アリガト~。私もその和菓子屋さんに、大福…、特大のを頼んどくからさ💖まあ、これを機会に仲良くやろーよ❣』


...


アハハハ…、いたいた…

いいわ、あの北田って子‼

こんなバカ学校来ても超ルンルンで高校生活、楽しまきゃーモードバンバンってねえ…

高校入って二日目で、アイツ、もうクラスの半分と友達になったんじゃねーの?

なかなか、できることじゃない‼

さあ、北田ちゃん、私にはどんなアプローチでよ❓

いやいや…

ここは一丁、こっちからキッカケ、行ってやるか!






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