砂漠の国の素直なお姫様は隣国の王子に愛される!
ラクダに乗って、移動すること10日。

「ふぅ、そろそろ到着だね」

街が見えてきていた。

門の前に人だかりが出来ている。

そういえば、お出迎えをしてくれるらしいとお父様が言っていた。

人だかりの真ん中に立つのは、すらっとした背の高い男の人。

真っ黒の髪で目が隠れている。

「あの人が私の夫になる人なんだ・・」

私は門まで着くとラクダから降りて、深くお辞儀をした。
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