微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
「座学はアンタがやれや、
実技は・・そうだな、考えておくが・・・」

こいつに面倒な授業をやらせれば、俺もちっとは楽ができるというものだ。

それから、もう一度、
アクアを、上から下へ見下ろした。

「その恰好ではだめだ。
黒のスーツにしろ。髪も束ねろ、危険だからな」

悪ガキどもがいたずらで、
長い髪に火をつけるかもしれない。

「わかりました」

アクアは、少しほっとしたように答えた。
門前払いは逃れた。

「それでは、失礼します」
アクアはキッチリと礼をすると、
退出する寸前に、アラゴンが声をかけた。

「俺は厳しいので有名だからな、
ついて来られなければ終りだ。
詳しい内容は、子鬼に聞け、
以上」

頭を再度下げて、
アクアはそっとドアを閉めた。

廊下に誰もいないことを確認すると、大きく息を吐いた。

手が震えて、立っていられないので、しゃがみこんだ。
貧血になりそうなほど、緊張していたのだ。
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