期限付きの政略結婚 〜過保護な副社長とかりそめ妻のすれ違い恋愛事情〜
春海は大学時代からの付き合いで、とある事情でなかなか就職先が決まらずにいたのを、俺がこの会社に引き込んだ。

春海の真面目で向上心のある性格はよくわかっているから、必ず我が社に貢献してくれると思ったのだ。

「頼もしいな、春海。助かるよ」

「あなたには恩があるもの。あなたや会社のために最善を尽くすわ」

春海はふふっと鼻を鳴らす。

春海は午後のスケジュールの変更について確認事項を伝え、忙しなく部屋を出ていった。

< 68 / 123 >

この作品をシェア

pagetop