心に♪留まる
7頁 懐く

【選択肢···許す?許さない?】


日曜日に
フレンチブルドックの
小豆 ( あずき ) と
保育園の近くを散歩していると

車が一台入ってきた。

下りて来たのは
糸風さん。

俺が一瞬
呆けた間に
小豆が糸風さんに
飛びつき
勢いで倒れそうなとこを
なんとか間に合い
糸風さんを抱き止めた。

「大丈夫でしたか?
こら、小豆!」
と、言う間に·····
「うふふっ、あははっ」
と、笑いだした
糸風さん。

小豆は、糸風さんを舐めて
糸風さんは、キャッ、キャッ
と、言いながら
また、笑っていた。

「こら、止めろ。小豆!!」
と、舐めるのを止めさせようと
俺達は、二人と一匹で
暴れている形に

運転手の方が
慌てて降りて来られたが
俺達を見て
驚いていた。

俺は、糸風さんを起こして
汚れを払い
小豆に文句を言うが
小豆は、糸風さんの手を
自分の頭にのせて
〘撫ぜろ。〙と、言っていた。

糸風さんは、笑いながら
小豆を、撫でてくれた。

俺達は、ベンチ腰掛けると
小豆は、糸風さんの膝にのり

怒るが知らん顔をする
そんな俺達に
糸風さんが
「大丈夫。」
と、言ってくれた。

俺は、事故の時のお礼と
失礼な態度をとった事を
お詫びした。

それに、何度も連絡したことも。

ストーカーじゃないんだから。
糸風さんは、首を横に
振ってくれた。

だが·····
小豆がこんなに
人に懐くのは、めずらしい
だいたいフレンチブルドックは、
気難しいと言われている。

俺は、
この愛嬌ある顔が可愛いくて好きだ。

その事を話すと
糸風さんは、嬉しそうに
小豆を撫でてくれた。

少しすると

「流様。」
と、運転手の方に
呼ばれて
一瞬、糸風さんが寂しい顔を
したような。

「また、小豆に会いに来て下さい。」
と、言うと
糸風さんは、びっくりした顔をしたが
頷いてくれて
小豆を一度 撫でて
車に乗り込んだ。



流の報告を運転手から聞き
琉生は驚いていた。


流は、月に一度
もしくは、
ふた月に一度
行ける時に
小豆に会いに行った。

もちろん、天気もあるし
流も忙しい
一颯も園の行事もあるから
会えない時もあった。
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