春風、漫ろに舞う
「あ、お風呂空いてるから。めぐ入ってきて。
お母さんもう入ったから」


「あ、そうなの?分かった。」



食べ終わった食器をシンクにおいて。
お風呂場へ向かう。

お気に入りの入浴剤を入れてから、着替えを取りに自分の部屋に戻った。



「なにか来てる。」



ついでにスマホを見ると、メッセージアプリからの通知が来ていた。

差出人は、同じクラスの友達。
明日のテストについてとちょっとした雑談だった。


正直、こういうの面倒くさくてあんまり好きじゃない。無駄に連絡するのとか。
必要最低限のでいいのに。

そう思いながら、当たり障りのない返事をしてお風呂に向かった。



「なんだこれ。変なの。」



お風呂のテレビでボーッと無心でバラエティ番組を見る。
何も考えずに見てるこの時間は嫌いじゃない。

内容は、あんまり頭に入ってこないけど。




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