逃すもんか
イベント
翌日の晩は、史弥から電話がかかってきた。

〜…〜…
「もしもし、大崎さん。お疲れ様です。」

「ゆかりもお疲れ様。
もう、メシ食った?」

「うん。冷凍スパゲティを食べたよ。大崎さんは?」

「オレは、冷凍してた青椒肉絲をチンして食べた。」

「それって手作りしたのを冷凍したんですか?」

「うん。週末に何品かおかずを多めに作って、冷凍ストックしておくと、弁当のおかずにしたり夕飯のおかずにしてるんだよ」

「あの、そのおかずを私も今度食べたいし、作り方教えて下さい!
平岡さんのお母さんに教えてもらったスペアリブも作ってみたいですし…」

「ああ、いいよ。じゃあ土曜日に午前中からスーパー行って、買い物してからウチで作る?
ゆかりんちの冷凍できるタッパーも持っておいでよ。一緒に作ろうぜ!」

「ヤッタ〜。タッパーもたくさんあるので持って行きますね!」

「クク。うん。その他にも会社のパートさんが教えてくれた簡単にできる浅漬けとか?」

「え、私は素を使ってるけど…」

「教えてもらったのは本当に味がいいんだ。
それも教えるわ」

「じゃあ、ノートも持って行きます!」

「わかった。オレも頑張って教えるわ」

「はい。楽しみです。」

「それとさ明日の金曜、会社帰りに食事に行かないか?土曜日はおかず作って…
日曜日は、フランス語教室があるから会えないかな」

「はい!全部OKです!
おかずを教えてもらう代わりに私はウチから送ってきて冷凍してある笹団子を持って行きますね!」

「美味そう。オレも楽しみにしてる。
金曜日のレストランはカフェレストランでもいいかなぁ。その店めっちゃ美味しいんだよ。」

「はい!お任せします。」

「うん。じゃあ明日。駅の本屋で待ち合わせしよう。」

「はい。」

「うん。じゃあおやすみ」

「おやすみなさい。」ピッ!
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