逃すもんか

夢の国

今日は史弥さんの誕生日前だけど、ネズミーランドへやって来た。

実は、1週間前に史弥さんから泊まりがけにしたからたくさん遊ぼう。と言われたが、
お泊まり……
世の中の学生さん達は夏休みの期間中だから、
宿泊料金もお高いというのにオフィシャルホテルと2デイズパスも予約したと言われた。

2人で朝から荷物を持って電車で向かう。

ネズミーランドの入口の長蛇の列。

ああみんなが【夢の国】へ入るのね〜
私も今日は子供のように楽しもうっと!
と心で呟いていたのに…

「そうだなぁ。いつ来ても楽しいしワクワクするもんな。
オレたちも子供のように【夢の国】で楽しもう!」

「へ?」

「え?、ゆかりが子供のように楽しもうって…」

「ああ、またやらかした〜。心の声を喋ってたなんて、恥ずかしい」

「クク。心の声だったの? ククやっぱりゆかりは
オレの〈笑いのツボ〉だな クク」
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