逃すもんか

6年前の入社式***

何故か製造部配属のオレに、この平岡さんが入社式のあとで声をかけてきた。

「大崎くん。歳の離れた同期だけどこれからヨロシクな!
大崎くんは、ウチの弟と同じ歳だから親近感がわいてさ〜。
俺は、営業部の平岡 柊一です!」
と握手まで求められ、握手した。

「あ、はい…製造部の大崎 史弥です。
ヨロシクお願いします。」

「明日からの研修も頑張ろうな!」

「あ、はい…」

「そんなに怖がらなくても大丈夫だよ〜」

「はぁ…」

「1週間の研修終わったら、飲みに行こうな!」

「まだ未成年なので…」

「あ、そうだなぁ〜ハハ。
大崎くんはジュースってことで!じゃあ、また明日ね〜」
と颯爽と帰って行った。

こんな初対面のオレを相手に、随分とハイテンションな人だなぁ…
オレの友達にはいないタイプの人だし、
ちょっと苦手なタイプだった。
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