逃すもんか

キッチンで

酢めしにして冷ましていたご飯をおいなりの油揚げに詰めるのを平岡ママの指導のもと、
北野さんと中島さんがお手伝いする。

「今日は2人をこき使っちゃってゴメンね〜。
でも、凄く助かるわ〜ありがとう。」

「こちらこそ、美味しいバーベキューをありがとうございます。
すごく楽しいです。ね、ゆかりちゃん。」

「はい! いつもなら1人でアパートでTVを観て、自分でご飯作って食べてるので、大勢で食べるから嬉しいです。」

「じゃあ、これからもバーベキューに2人を呼ぶわね!」

「「ハイ!」」と喜んでいる2人。

手を動かしながら平岡ママは
「ねぇ、柊一は会社で頑張ってる?」

「はい。営業成績は常にトップですよ。」と北野さん。

「仕事熱心で優しい人だって大崎さんも言ってました。」と中島さん。

「良かった。頑張ってるんだね」

「はい。女子社員からもイケメンだから人気ありますし!」

「ゴールデンウィークに観光牧場へ行ったんですけど、大きなアルパカのぬいぐるみを弟にプレゼントするっていうから、小学生の弟さんなのか聞いたら、大崎さんと同じ歳だって教えてくれて、
私もゆかりちゃんもびっくりしましたけど、明るくて場を和ませてくれます。」

「あ!あの!ぬいぐるみ? 誠二も柊一からプレゼントされて困った顔してたけど、今は車の後部座席にシートベルトして座ってるのよ〜
もうアレ笑っちゃったわ〜ハハ」

3人でクスクス笑った。

「柊一が女の子を連れてバーベキューするのは初めてなのよ。
でも、北野さんがラグビー部のマネージャーだったからかな?」

「はい。昨日の試合もいい試合だったし、高校時代対戦したあの有名な【平岡 誠二選手】が弟さんって聞いてビックリしました。」

「そうなんです。大崎さんがプロ野球観戦したいなぁって話しからラグビー観戦の話しになって、偶然北野さんがラグビー部のマネージャーだったってわかったんです。」

「そう。これも何かのご縁だわね〜」
< 85 / 268 >

この作品をシェア

pagetop