桃色-桃絵sideー
どれくらいそうしていたのだろう。

時間としてはあまり過ぎていなかったのかもしれない。


唐突にこれまで私を見つめているだけだった碧斗がこう言った。

「桃色、かな?」


私は驚いて、碧斗を見上げた。


急に碧斗が口を開いたからびっくりしただけじゃない。


驚いたのは、その答えだ。


桃色、それこそが私が答えてほしかった色。


私の名前が入ったその色は、回答としては一般的なのかもしれない。

それでも嬉しかった。


ピンク色と答えても良いはずなのに、敢えて、桃色と言ってくれた。


これって脈ありだと思っても良いのかな?


そんな私の気持ちを見透かしたかのように、碧斗は私を見下ろして、ふっと笑ったのだった。



         fin





< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

憂鬱な日々に恋詠う

総文字数/1,837

詩・短歌・俳句・川柳57ページ

ごめん嘘、君が好き。

総文字数/6,816

恋愛(学園)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ー 登場人物 ー 高槻 霞 (たかつき かすみ) 塔原 睦 (とうわら りく) 一ノ瀬 泉 (いちのせ いずみ)

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop