君の事ちゃんと見つけるから
言われるままに私は子猫の顎下を撫でる。

ふわふわだ……

「……っ」

「ぐるぐるぐる……」

しばらくなでていると
子猫から不思議な声が聞こえてきた。

「……?」

「安心してる時の声。」

光くんが小声でそう教えてくれる。

「え?」

「ちかげちゃんの事。好きだって。」

エクボを浮かべて優しく笑う光くんは
なんだか嬉しそうだった。
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