君の事ちゃんと見つけるから
「あっ、あの…!!」

中から聞き馴染みのある声が
聞こえて歩き出そうとした足が止まる。

「…」

「光くんは…そっ…そうゆう人じゃ…な…と、
思…で…」

ちかげ……ちゃん?

声の主は、ちかげちゃんだった。

こっそりと教室を覗くと
いつも本を読んでいるちかげちゃんが
席を立ってクラスメイトに何かを言っていた。

「は?なに?」

「光、くんは…」

「……」
< 46 / 76 >

この作品をシェア

pagetop