さんたさんって、信じてる?
少女の腕には、しっかりと2冊の絵本が抱えられている。
少女の口元には、静かな笑みがある。
「彼女の魂へ、祝福を。」
私は彼女の魂を静かに受け止める。
純粋な真っ白な魂。
私は、これから彼女の潜在意識を引き出す。
私は、魂を抱きとめ、呪文を唱える。
天使は、心の綺麗なものだと思っているだろうか。
否。
天使は、神様に仕える者。
心など無い。
与えられたことをこなすだけ。
私は、彼女の潜在意識を引き出すだけ。