オオカミちゃんとうさぎくん

王様からの命令

「まじかよ。怜ちゃん。」
「ドンマイとしかいいようがないわ。」
「、、、以下同文」

「えっ!なになに。言われないのが1番怖い‼︎」
「怜ちゃん誠に申し訳ないのですが、あなたの命令は」


「パートナーとハグしながら恋人繋ぎ。」


はい??ハグ?恋人繋ぎ?
「マジ?」
「マジ」
ビクビクしながら黒条くんのほうを見た。
するといかにも不機嫌そうな黒条くんの姿。
「ヒッ」
思わず声が出てしまった。

「はぁぁぁぁ」
黒条くんは大きなため息をついて
「ったくやればいいんだろ。やれば。」

「ん」

といって両手を広げた。
「へ?」

「とっととやるぞ」
なんかツンデレが変化してるんですけど。
デレデレに、、、。
この人本当に黒条くん?
「っ、、、」
「あぁぁ!もうっ!」

ギュッ

「きゃー」
蓮くんと渚くんが裏声で叫んだ。
「まじか」
柚葉ちゃんと瑠璃ちゃんはシンクロ。


体温がどんどん高くなっていくのが分かる。
ドクンッと心臓の音が速くなっていく。


「ふ、、、ぇ?」

男性と恋愛するとか全然なかったから、こんな感情を知らなかった。

「っ、、、これでいいだろ。つかこの命令書いたやつ誰だよ。」
少し耳を赤くしてそう言った。
「それが分かんないのが面白いんでしょ〜w」
からかったように蓮くんに言われる。

多分蓮くんの命令だと思う。
なんか、、、こういう命令好きそう。(偏見)
もうハグしてないのにまだ心臓がどくどく言ってる。

「蓮。お前な💢」
怒ってるよ。黒条くん。

「いいじゃん。"あの"ツンデレな黒条といい子な怜ちゃんとの距離が縮まったんだから♡」

「すげーむかつくわ。」

「、、、でも黒条くんかっこよかったです///」

「怜まで何言って‼︎」
「ヒュー」
ニヤニヤしながら蓮くんが言う。

「まぁ優勝はこの俺らだから。」

ギュッと柚葉ちゃんをハグした。

「蓮⁉︎ちょっと何して、、、。」
そこには耳まで真っ赤な柚葉ちゃんの姿があった。

「柚葉ちゃんかわいい」

私はついボソッと可愛いといってしまった。
「怜まで何言ってるの!」
顔を真っ赤にしていった。

「ちょっと。勝手に盛り上がんないでもらえます?」

「俺と瑠璃ちゃんのカップルがゴールデンカップルに選ばれるんだから。」
渚くんが瑠璃ちゃんに優しく肩を叩いた。
「ッ、、、。」
瑠璃ちゃんは真っ赤な顔を隠している。

「かわいい。」と渚に言われもっと顔が赤くなった。

「すげーなあのチーム」

まわりの人から言われる。
「ちょっと恥ずかしいから。」
そういわれて、渚くんと蓮くんは手を離した。

「ここの6人カップルステキね♡」

七海夫婦が話しかけてきた。
ちゃんと写真載せといてねと写真の係の人に知らせていた。

「君たちカップルの距離が近づいたようでよかったよ。」
七海夫婦は嬉しそうに笑った。

カップル、、、。私の憧れの言葉だ。
男顔だから、クラスの男の子に
「女として見れねぇよな。」
っていわれて、私がカップルになるなんて夢のような話だと思っていたけれど。
まわりからはそう見えてるんだ。
そう思うと嬉しかった。
私はこの人とゴールデンカップルになりたい。

「ゴールデンカップルになるために頑張ろうね!」

そういうと黒条くんはいつもの黒条くんに戻って、

「当たり前だ」といった。







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