私だけに甘いあなたと恋をする
「きょっ、響ちゃん?!」


「俺も…。ずっと変わらずまゆのことが好きだよ」


えっ!!


思わず響ちゃんの顔を見上げた。

嘘を言っているようには見えない。


「本当に?」


「嘘吐いたつもりはないんだけどな」


どうしよう…。

幸せ過ぎる。


響ちゃんの胸に顔を埋めた。

優しい匂いがする。


「響ちゃん…」


「まゆ、こっち向いて」


頬に手を添えられ顔を引き上げられると、すぐ目の前に響ちゃんの顔があった。

その近さに心拍数が上がる。


「響ちゃ…」


胸がドキドキして苦しくて。

何か喋ってごまかそうとした時、響ちゃんの唇が私の唇を塞いだ。
< 19 / 449 >

この作品をシェア

pagetop